春日電機に関するニュース 2011年
春日電機元社長、立件へ インサイダー取引容疑
産経新聞 2月2日(水)7時56分配信
東証2部に上場していた制御機器メーカー「春日電機」(旧本社・東京都三鷹市)をめぐる特別背任事件で、元社長の篠原猛容疑者(53)が別会社の株でインサイダー取引をしていた疑いがあるとして、東京地検立川支部が近く、金融商品取引法違反の容疑で立件する方針を固めたことが1日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、篠原容疑者は平成18年8月ごろ、自らが設立したソフトウエア開発会社「オックスホールディングス」(港区)が損失を計上するとの内部情報を基に、公表前に同社などの株を売り抜け、損失を回避した疑いがある。
さらに株価が下がった後に買い戻すなどして、1千万円近くの利益を得ていたとされる。
篠原容疑者は11年に同社を設立、取引当時は社長を退任していた。取引には篠原容疑者と知人名義の口座を使ったとみられる。証券取引等監視委員会が昨年12月に自宅などの強制調査に乗り出していた。
立川支部は1日、篠原容疑者が20年6〜7月、実質的に経営する産業用機器開発会社「アインテスラ」(中央区)に計5億5千万円を不正融資し、損害を与えたとして会社法違反(特別背任)の罪で起訴した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110202-00000121-san-soci
<春日電機>特別背任罪で元社長を起訴 東京地検立川支部
毎日新聞 2月1日(火)19時37分配信
経営破綻した元東証2部上場の産業用機械メーカー「春日電機」(旧本社・東京都三鷹市)を巡る特別背任事件で、東京地検立川支部は1日、同社元社長、篠原猛容疑者(53)を会社法違反(特別背任)の罪で東京地裁立川支部に起訴した。ほかに逮捕された元役員2人については処分保留で釈放した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110201-00000077-mai-soci
敵対的買収を手助け!?特別背任事件の春日電機内部にいた“ユダ”の正体
産経新聞 1月22日(土)16時24分配信
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経営破綻後、大阪市の電子情報機器販売会社の子会社として再出発した春日電機が入るビル=東京都武蔵野市(写真:産経新聞) |
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買収相手の経営陣の同意を得ず、株式を買い集めて経営権を取得する−。東証2部に上場していた制御機器メーカー「春日電機」(東京)を舞台とした特別背任事件は、かつてライブドアや村上ファンドの手法として話題を集めた敵対的買収が発端だった。だが、「敵対」していたはずの元社長の篠原猛容疑者(53)=同容疑で逮捕=には春日電機社内に1人の味方がいた。春日電機にとっては獅子身中の虫がいた形だが、この人物が篠原容疑者による乗っ取り劇のカギとなったようだ。(伊藤弘一郎、大泉晋之助)
■老舗企業があっけなく“陥落”
「修正動議を提案します!」
平成20年6月27日、都内で開かれた春日電機の株主総会。平穏に終わるはずだった総会は、この一言で一変した。発言の主は篠原容疑者。実質経営する産業用機器開発会社「アインテスラ」(東京)が19年から春日電機株を買い進め、約40%を保有する大株主となっていた。
突然の動議に、社長らは動揺を隠せない。この日の総会では例年通り、創業者一族の社長らが再任される予定だったためだ。
「動議を却下します」
声を絞り出し、抵抗する社長。これに対し、2期連続で経常損失を計上したことなどを理由に、篠原容疑者が畳みかける。
「どういうことですか」
「議長を代わりましょうか」
旧経営陣の再任は、大株主の動議によりあっけなく否決され、篠原容疑者が新たに社長に選任された。
昭和20年に設立され、創業者一族が守り続けてきた老舗企業は、典型的な敵対的買収により、いとも簡単に篠原容疑者の手に渡ってしまった。
それからわずか3日後。春日電機からア社に対する総額5億5000万円の不正融資が始まった。篠原容疑者の目的が、経営体質の改善や株主価値の向上にないことは明らかだった。
■「脇が甘すぎる」…当初から乗っ取りに自信
篠原容疑者は平成11年にソフト開発「オックス情報」(現オックスホールディングス)を設立して社長に就任。以降、企業買収を重ね、18年に東証1部上場の機械製造会社株の20%超を買い占めるなどしたことで、乗っ取り屋として名を馳(は)せるようになる。
こうした敵対的買収は、かつて一世を風靡(ふうび)した村上世彰被告(51)=証券取引法違反罪で執行猶予判決、上告中=が率いた投資顧問グループ「村上ファンド」や、堀江貴文被告(38)=同法違反罪で実刑判決、上告中=が社長を務めた「ライブドア」のお家芸だ。
その手法が注目を集めたことで17年以降、各企業は新株予約権を発行して対抗するなどの「買収防衛策」を相次いで導入した。だが、春日電機をはじめ、篠原容疑者に侵食された企業の多くは明確な防衛策がなかったとみられる。
実際、篠原容疑者は周囲に「春日は脇が甘すぎるんだよ」と吹聴していた。堂々と同社株を買い進めて経営権を握った背景には、こうした社内情報を事前に把握していたことがあるようだ。
なぜか−。
話は株主総会の約1カ月前にさかのぼる。
■料亭、キャバクラ接待で生え抜きに接近
「アインテスラの資金繰りが苦しい。貸し付けを受けたい」
都内某所の料亭で、篠原容疑者は一人の男と酒を酌み交わしながら、こんな話を持ち掛けた。相手は春日電機の当時の取締役、佐藤将容疑者(61)=特別背任容疑で逮捕=だった。
佐藤容疑者は昭和50年に春日電機に入社し、総務人事部長などを歴任した同社の生え抜き。篠原容疑者が乗っ取りに向けた情報収集の相手として、佐藤容疑者を協力者に仕立て上げようとしていたのだ。
「乗っ取った後の会社は任せる」
「役員報酬は180万円を保証する」
繰り返される甘言に、佐藤容疑者の心が動かされたのだろうか。後日、接待はキャバクラでも行われ、篠原容疑者は佐藤容疑者から買収防衛策の有無や流動資産の状況などを聞き出すようになったという。
社長らが解任された株主総会では、篠原容疑者の約束通り、佐藤容疑者のみが再任された。
■「融資は拒否」…“篠原派”隠し社長に
自らの会社を裏切った形の佐藤容疑者。だが、社内では“篠原派”の一面を覗かせることはなかった。
不正融資の疑いが表面化し、春日電機の監査役が20年11月、東京地裁に返済期限の猶予禁止などの仮処分命令の申し立てをしている。佐藤容疑者はこの際、「融資は利益にならないから拒絶した」「経理処理のため次善の策として契約書に同意した」と説明。接待を受けた事実を隠し、生え抜きとして篠原容疑者に強く抵抗したかのように振る舞っていたという。
こうした二枚舌ともとれる言動により、佐藤容疑者は20年12月、経営責任を問われて辞任した篠原容疑者に代わって社長に就任。その直後、老舗企業は上場廃止、会社更生手続き申し立てと、企業としての坂道を転がり落ちていった。
「事件の首謀者はあくまで篠原容疑者だろう。しかし、佐藤容疑者は場面ごとに自分の立ち位置を使い分け、裏切り者の“ユダ”のような存在だったのかもしれない…」
一連の経緯を振り返り、同社関係者は落胆してこう話した。警視庁捜査2課の調べに対し、篠原容疑者が容疑を認める一方、佐藤容疑者は「貸し付けには反対した」と共謀を否認しているという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110122-00000541-san-soci
「増資マフィア」の次は「増資インサイダー」の摘発がSECの課題 当局が目をつけた3銘柄の動き/伊藤 博敏
現代ビジネス 1月20日(木)7時5分配信
日本の証券界の誰もが、「こんな不公正は許されるべきではない」と感じている。
上場企業が大規模増資を発表、希薄化で株が暴落するのを見越して投資家は「売り」をかけようとするが、その前段階で情報を入手、空売りを仕掛けて儲けようとする「増資インサイダー」の連中の行為のことだ。
インサイダー取引は、増資など企業の重要事項の決定に関与した当事者と、その人物から直接、情報を得た「一次情報受領者」のみが罰則の対象になる。
そこでインサイダー取引の確信犯は、「一次情報受領者」から情報を得た二次情報、三次情報の受領者となるなど工夫を凝らして違法状態を逃れようとする。その分、摘発は難しく、立件しても国民の理解を得られないような処理の仕方となる。
例えば、私が本誌の2010年11月11日付けで報じた「社外取締役とTOBが西友インサイダー事件の核心」と題するインサイダー取引事件である。
大手スーパー・西友の社外取締役が、夫にTOB(株式公開買い付け)情報を漏らし、それを利用して夫が事前に西友株を仕込んで売り抜けた事件だ。夫は在宅起訴されたが、妻は「知らなかった」ということでお咎めなし。世間一般の"常識"では通らない決着となった。
しかし、証券市場のグローバル化が進むなか、日本市場が「インサイダー天国」では、世界の機関投資家が相手にしない。きっちりと犯罪の芽を積む必要がある。
そこで証券取引等監視委員会(SEC)が調査に乗り出した。
「事前の売りがどうして可能なのか。そのメカニズムを解明するとともに、違法性の高い『売り』を仕掛ける確信犯の軌跡を追って、一罰百戒的に摘発する方針。すでに、国内で派手に事前売却を仕掛けているファンド主宰者のX、スイスで投資ファンドを運営するZなどの名が"候補"として挙がっている」(SEC関係者)
対象銘柄は、昨年、公募増資を実施、あまりにおかしな株価の動きをした国際石油帝石(増資額5500億円)、日本板硝子(同400億円)、東京電力(同5500億円)の3社である。
10年9月29日、東京電力は取引終了後、約5500億円の大型増資を発表した。それを見越したように、当日、大規模な空売りが相次ぎ、出来高は数倍に膨らみ、価格は約8%も暴落した。
「増資インサイダー」のメカニズムはある程度、判明している。
増資の引受証券会社が、機関投資家に対して潜在的な需要動向を探る市場調査を実施することがある。「プレ・ヒアリング」と呼ばれ、海外の機関投資家に行うことだけは認められており、その情報が国内外の確信犯に流れ、「売り」の攻勢にさらされる。
証券業界は、こうした事態を憂慮、東京証券取引所の斎藤惇社長は、10年11月24日の記者会見で、「増資インサイダー」を防止するための「空売り規制」に言及した。また、日本証券業協会の前哲夫会長は、12月14日、情報管理体制のチェックなど実態調査に乗り出すと記者会見で言明した。
ただ、自主規制や自主防止策には限界がある。「空売り規制」にしたところで、ヘッジファンドが「借株」をして売れば「空売り」にあたらず、楽々と規制をクリアする。結局、確信犯を取り締まるには、摘発して刑事罰を問うか、巨額課徴金で、「増資インサイダー」がいかに割に合わないかを思い知らせるしかない。
市場を監視、不良を退治するのはSECである。ということで、「増資インサイダー」の摘発が、SECにとって当面、最大の課題になりそうだが、佐渡賢一委員長のもとで「増資マフィア」の根絶に動き、かなりの成果をあげたことがあるだけに、期待はできる。
*** 芋づる式の摘発も可能 ***
「増資マフィア」とは、業績不振企業に資金調達を持ちかけ、第3者割当増資などを実施、資金提供するスポンサーに利益をもたらすために、株価操縦、インサイダー取引、粉飾決算などの違法領域に踏み込む連中のことである。
実は、2007年7月、福岡高検検事長を退官、SEC委員長に就任した佐渡氏が、最初に捜査指揮、根絶を目指したのは「増資マフィア」だった。
今は、メンバーと手口が解明され、検察だけでなく、警視庁、大阪府警といった捜査当局が、SECと連携して摘発に乗り出している。主要メンバーは次々に逮捕され、 直近の春日電機を食った篠原猛容疑者も「増資マフィア」の一員であり、増資に絡まなくとも彼らは、経済事件の主役だった。
ただ、最初は、合法を装っていたことで捜査は難航、「元祖マフィア」の西田晴夫氏の摘発に、1年以上の時間を費やすありさまだったが、佐渡氏は「とにかくやれ! 」と尻を叩き、逮捕起訴に漕ぎ着けた経緯がある。
今も、「増資マフィア」のメンバーは生き残ってはいるものの、正体は割れ、手口を知られているだけに、無法を仕掛けることができなくなった。
「増資インサイダー」も構造は同じ。国内外の確信犯が、情報ネットワークを構築、合法をしつらえて「売り」に入り、確実な儲けを得ているが、メカニズムを解明、メンバーを特定すれば、芋づる式の摘発も可能だろう。
証券市場は、放置すれば淀み、濁り、腐臭を発する。それだけにSECには不断の努力が求められるわけで、増資発表の前に、必ず出来高を伴って「売り」が仕掛けられ、ストンと株価が下落する情けない日本市場の状況は、必ず、改善しなければなるまい。
現代ビジネスブック 第1弾
田原 総一朗
『Twitterの神々 新聞・テレビの時代は終わった』
(講談社刊、税込み1,575円)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20110120-00000001-gendaibiz-soci
春日電機元社長 取締役会開かず融資
TBS系(JNN) 1月15日(土)13時0分配信
この事件は、春日電機の元社長・篠原猛容疑者(53)や元常務の佐藤將容疑者(61)らが、篠原容疑者が経営する別の会社に5億5000万円を不正に融資し、会社に損害を与えたとして逮捕されたものです。
春日電機は、3000万円を超える出金は取締役会の承認が必要でしたが、警視庁へのその後の取材で、5億5000万円のうち4億5000万円分の融資は取締役会を開かず篠原容疑者の独断で行われていたことが新たにわかりました。篠原容疑者は、金の管理をしていた佐藤容疑者に指示をして次々と資金を引き出していたということで、警視庁は詳しい経緯を調べています。(15日10:57)
映像他↓
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20110115-00000031-jnn-soci
春日電機元社長 再任条件に役員懐柔
産経新聞 1月15日(土)7時56分配信
東証2部に上場していた制御機器メーカー「春日電機」(旧本社・東京)をめぐる特別背任事件で、元社長の篠原猛容疑者(53)が経営権を握る以前から、同社の役員だった佐藤将容疑者(61)に不正融資の「協力者」となるよう持ち掛けていたことが14日、関係者への取材で分かった。警視庁捜査2課は篠原容疑者が佐藤容疑者の再任を条件に懐柔策を図ったとみている。
篠原容疑者は市場で春日電機株を買い進め、平成20年1月には発行済み株式の約38%を保有。6月の株主総会で佐藤容疑者を除く当時の社長ら幹部を退任させ、自ら社長に就任し同7月までの間、実質経営する産業用機器開発会社「アインテスラ」(東京)へ5億5千万円を不正に融資した疑いが持たれている。
関係者によると、篠原容疑者は春日電機の株を買い進める過程で佐藤容疑者に接触。株主総会で佐藤容疑者の役員残留を約束する一方、逮捕容疑となったア社への融資計画を提案した。さらに「(会社を)乗っ取った後は会社を任せる」などと説得したという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110115-00000091-san-soci
<春日電機>5億円の開発費、使用は90万円 大半は流用か
毎日新聞 1月15日(土)2時30分配信
経営破綻した元東証2部上場の産業用機械メーカー「春日電機」(旧本社・東京都三鷹市)を巡る特別背任事件で、同社の資金5億5000万円は「太陽電池の研究開発」を名目にマーケティング会社「アインテスラ」に貸し付けられたが、実際に研究開発に使われたのは90万円に過ぎないことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査2課は融資の大半は元春日電機社長、篠原猛容疑者(53)らが流用したとみている。
春日電機の発表資料によると、篠原容疑者が実質経営していたアインテスラは、新潟大学と共同で太陽電池を低コストで製造できる装置の研究開発を進めていた。篠原容疑者が春日電機を買収した08年6月には、同社も共同開発に加わることになったという。
捜査関係者によると、篠原容疑者は春日電機社内で「共同研究のために資金が必要」と説明。逮捕容疑となった5億5000万円の貸し付けを実行させた。このうち研究費に投じられたのは約90万円だった。貸付金の大半は株取引の損失の穴埋めや不動産の取得代金に流用されたとみられる。さらに一部は篠原容疑者ら役員の個人口座に振り込まれ、公共料金の支払いに充てられた形跡もあった。捜査2課は篠原容疑者が当初から春日電機の資金を狙って買収を仕掛けたとみている。【川崎桂吾、前谷宏】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110115-00000011-mai-soci
<春日電機>役員に融資事前依頼 見返りに買収後の身分保障
毎日新聞 1月14日(金)15時0分配信
経営破綻した元東証2部上場の産業用機械メーカー「春日電機」(旧本社・東京都三鷹市)を巡る特別背任事件で、篠原猛容疑者(53)が敵対的買収を進める際、同社の役員だった佐藤将容疑者(61)に買収後の身分を保障する見返りに無担保貸し付けへの協力を求めていたことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査2課は、篠原容疑者が春日電機の資産を買収直後から自由に動かせるように周到に準備していたとみている。
捜査関係者によると、篠原容疑者は春日電機を買収する前年の07年、株価や株主対策の担当役員だった佐藤容疑者と都内の料亭などで複数回にわたって面会。この際、篠原容疑者が事実上経営していたマーケティング会社「アインテスラ」(東京都中央区)について「財政が厳しいので、買収後は資金を貸し付けてもらう必要がある」と協力を依頼。「買収後の春日電機の経営は任せる」とも述べたという。
こうした工作が奏功し、篠原容疑者は08年6月に春日電機の社長に就任すると、3日後にはアインテスラに「スピード融資」を実行。買収に協力した投資会社からの「佐藤(容疑者)を役員から外せ」という指示も拒否し、役員に留任させた。
篠原容疑者らの逮捕容疑は、08年6〜7月、春日電機の資金5億5000万円をアインテスラに無担保で貸し付け、春日電機に損害を与えたとしている。資金を工面するため、同社の定期口座まで解約したという。
捜査2課によると、篠原容疑者が容疑を認める一方、佐藤容疑者は「貸し付けには反対した。篠原容疑者が強引に実行した」と否認しているという。【川崎桂吾、前谷宏】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110114-00000047-mai-soci
不正融資、実際の開発資金は80万円
TBS系(JNN) 1月14日(金)12時21分配信
この事件は、おととし経営破綻した「春日電機」の元社長、篠原猛容疑者(53)や元常務の佐藤將容疑者(61)らが、篠原容疑者が経営する別会社に5億5000万円を不正に融資し、会社に損害を与えたとして逮捕されたものです。
融資は、春日電機と篠原容疑者の会社が太陽電池を共同開発する名目で行われましたが、警視庁へのその後の取材で、実際に太陽電池の開発に使われたのは5億5000万円のうち、80万円だったことが新たにわかりました。
融資金の大半は篠原容疑者の株取引での損失の穴埋めなどに充てられていて、警視庁は、篠原容疑者がほとんど実体のない太陽電池の開発事業を名目に、春日電機から不正に資金を引き出したとみて調べています。(14日10:45)
映像他↓
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20110114-00000024-jnn-soci
春日電機特別背任 正当融資装う 「担保設定」と虚偽の契約書
産経新聞 1月14日(金)7時57分配信
東証2部に上場していた制御機器メーカー「春日電機」(旧本社・東京都三鷹市)旧経営陣による特別背任事件で、産業用機器開発会社「アインテスラ」(中央区)への融資の際、契約書にア社側が担保設定すると明記されていたことが13日、関係者への取材で分かった。実際の融資は無担保で行われており、春日電機元社長でア社を実質経営していた篠原猛容疑者(53)=同容疑で逮捕=が正当な融資を装い、契約書に虚偽条項を盛り込んだとみられる。
篠原容疑者は警視庁捜査2課の調べに対し「財政難に陥ったアインテスラを助けようと貸し付けた」と供述しており、同課で不正融資に至った詳しい経緯を調べている。
篠原容疑者は春日電機株を買い進めて平成20年6月、社長に就任。同7月までの間、太陽電池の共同開発などの名目でア社に計5億5千万円を融資し、ア社の運営費や株取引の委託保証金(追い証)の支払いなどに充てていた。
このうち4億5千万円について、春日電機の監査法人から「決算の承認ができない」との指摘を受け、8月にア社から1億7千万円の返済を受けた。残る2億8千万円はア社から春日電機の株式125万株の担保提供を受けることで合意。合意事項は篠原容疑者が主導する形で「金銭消費貸借契約書」として文書化されたが、以降も担保提供は行われず、期限を過ぎても融資金は返済されなかった。
篠原容疑者は、春日電機社内で「詐欺の被害にあい、提供すべき株式を失った」などと釈明していたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110114-00000126-san-soci
就任前から会合重ねる=事前に融資合意か―春日電機事件で元社長ら・警視庁
時事通信 1月14日(金)2時32分配信
東証2部上場だった春日電機(東京都、現カスガ)の特別背任事件で、篠原猛容疑者(53)が社長就任直前、都内の料亭などで、同社の生え抜きで当時役員だった佐藤将容疑者(61)と会合を重ね、実質経営する別会社への融資について合意した疑いがあることが13日、捜査関係者への取材で分かった。
佐藤容疑者には役員残留を約束したといい、警視庁捜査2課は2人が事前に同社資産の流出を計画したとみて調べている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110114-00000018-jij-soci
<春日電機事件>貸付先に返済能力なし 保有株大半は担保
毎日新聞 1月14日(金)2時31分配信
経営破綻した元東証2部上場の産業用機械メーカー「春日電機」(旧本社・東京都三鷹市)を巡る特別背任事件で、約5億5000万円の貸し付けを受けたマーケティング会社「アインテスラ」(東京都中央区)の返済原資とされていた保有株の大半は借金の担保に差し入れられていたことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査2課は逮捕された春日電機元社長、篠原猛容疑者(53)が返済の見込みがないことを認識していたとみている。
捜査関係者によると、篠原容疑者が実質的に経営していたアインテスラは08年6月までに、春日電機株の18%超を買い占めた。関東財務局に出された大量保有報告書によると、取得に要した資金約6億円のうち5億5000万円は投資会社などから借り入れ、株の95%はこの会社などに担保として差し入れられていた。他に保有していた春日電機株以外の複数の銘柄の株も、いずれも担保に設定され売却できない状態だった。篠原容疑者は08年6〜7月、アインテスラに春日電機の資金5億5000万円を無担保で貸し付けたとして逮捕された。この時期のアインテスラの預金は数十万円しかなかったという。
篠原容疑者は逮捕前に「(アインテスラが)保有する株を売れば返済は可能だった」と説明していた。しかし、保有株を売却するには担保権を外す必要があった。
捜査2課は株取引で損失を抱えていたアインテスラに担保権を外す資金力はなかったとみており、実際に08年11月に担保権が行使された。春日電機株の多くを失った篠原容疑者は同12月、春日電機の社長を退任した。【川崎桂吾、前谷宏】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110114-00000010-mai-soci
春日電機特別背任 「担保設定」と虚偽契約 正当融資を仮装か
産経新聞 1月14日(金)1時49分配信
東証2部に上場していた制御機器メーカー「春日電機」(旧本社・東京都三鷹市)旧経営陣による特別背任事件で、産業用機器開発会社「アインテスラ」(中央区)への融資の際、契約書にア社側が担保設定すると明記されていたことが13日、関係者への取材で分かった。実際の融資は無担保で行われており、春日電機元社長でア社を実質経営していた篠原猛容疑者(53)=同容疑で逮捕=が正当な融資を装い、契約書に虚偽条項を盛り込んだとみられる。
篠原容疑者は警視庁捜査2課の調べに対し「財政難に陥ったアインテスラを助けようと貸し付けた」と供述しており、同課で不正融資に至った詳しい経緯を調べている。
篠原容疑者は春日電機株を買い進めて平成20年6月、社長に就任。同7月までの間、太陽電池の共同開発などの名目でア社に計5億5000万円を融資し、ア社の運営費や株取引の委託保証金(追い証)の支払いなどに充てていた。
このうち4億5000万円について、春日電機の監査法人から「決算の承認ができない」との指摘を受け、8月にア社から1億7000万円の返済を受けた。残る2億8000万円は、ア社から春日電機の株式125万株の担保提供を受けることで合意。合意事項は篠原容疑者が主導する形で「金銭消費貸借契約書」として文書化されたが、以降も担保提供は行われず、期限を過ぎても融資金は返済されなかった。
篠原容疑者は、春日電機社内で「詐欺の被害にあい、提供すべき株式を失った」などと釈明していたという。
春日電機の特別背任事件で逮捕された篠原猛容疑者について、証券取引等監視委員会が別会社の株でインサイダー取引をしていた疑いがあるとして、証券取引法(現金融商品取引法)違反容疑で関係先を強制調査していたことが13日、分かった。証取委は今後、刑事告発に向け捜査当局と合同で捜査を進める方針。
捜査関係者によると、篠原容疑者は平成18年、ソフトウエア開発会社が損失を計上するとの内部情報を基に、公表前に同社などの株を売り抜け損失を回避した疑いが持たれている。この会社は篠原容疑者がかつて経営していた会社という。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110114-00000507-san-soci
春日電機元社長、インサイダー容疑でも強制調査
読売新聞 1月13日(木)15時27分配信
東証2部に上場していた電気部品製造会社「春日電機」(本社・東京)を巡る不正融資事件で、警視庁に特別背任容疑で逮捕された同社元社長の篠原猛容疑者(53)(江戸川区西葛西3)が、別の会社の株についてインサイダー取引をした疑いがあるとして、証券取引等監視委員会から、金融商品取引法違反容疑で強制調査を受けていたことがわかった。
監視委は、特別背任容疑の捜査終了を待って、捜査当局と合同で立件へ向けた捜査を行う方針。
関係者によると、篠原容疑者は2006年、以前社長を務めていた都内のソフト開発会社が損失を計上するとの情報を事前に得て、同社株を取引した疑いが持たれている。監視委では昨年12月、篠原容疑者の自宅などを捜索した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110113-00000704-yom-soci
<春日電機>元社長インサイダー疑いも 監視委、刑事告発へ
毎日新聞 1月13日(木)15時0分配信
東証2部に上場していた産業用機械メーカー「春日電機」(旧本社・東京都三鷹市、09年に上場廃止)の元社長、篠原猛容疑者(53)=会社法違反(特別背任)容疑で逮捕=らについて、別会社を舞台にしたインサイダー取引の疑いがあるとして、証券取引等監視委員会が篠原元社長の自宅など関係先を強制調査していたことが分かった。監視委は今後、金融商品取引法違反容疑で東京地検に刑事告発する方針だ。
関係者によると、篠原元社長は06年8月ごろ、自ら99年に設立した格付け評価ソフト開発会社「オックスホールディングス」(東京都港区)が損失を計上するなどの決算情報を基に、同社に関連する複数の株式銘柄について、すでに評価損が出ていることを知りながら、保有していた株を売り抜けて損失を回避。評価損の拡大後に再び買い戻して利益を得たりした疑いが持たれている。一連の取引での不正利益は1000万円近くに上る可能性もある。
取引には、元社長と知人名義の複数口座を使ったとみられるが、篠原元社長は取引当時、オックス社の社長を退任している。監視委はこうした状況を把握し昨年12月、自宅などの強制調査に乗り出していた。【松谷譲二】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110113-00000057-mai-soci
役員に書類作成指示=「速やかに融資を」―春日電機事件で元社長ら・警視庁
時事通信 1月13日(木)14時32分配信
東証2部上場だった春日電機(東京都、現「カスガ」)の特別背任事件で、元社長の篠原猛容疑者(53)が元取締役の大槻洋容疑者(42)に融資関係書類を作成するよう指示し、経理担当者に渡していたことが13日、捜査関係者への取材で分かった。
元常務の佐藤将容疑者(61)も担当者に速やかに融資をするよう伝えたといい、警視庁捜査2課は3人が共謀し、春日電機から多額の金を流出させたとみて調べている。
篠原容疑者らは2008年6月から7月の間、実質経営する産業用品製造販売会社「アインテスラ」(中央区)に計5億5000万円を融資し、春日電機に損害を与えたとして逮捕された。
捜査関係者によると、篠原容疑者は08年6月の春日電機株主総会で社長に就任。アイン社社長の大槻容疑者も取締役に就いた。
その直後、篠原容疑者は3回にわたり、アイン社に無担保で計1億円を融資。翌7月にも、2回にわたり、同様に計4億5000万円を貸し付けた。
いずれの融資の際も、大槻容疑者に融資申込書や、送金先などを記した書類を作るよう指示し、経理担当者に渡していたという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110113-00000099-jij-soci
総額1億円以上を私的流用か 特別背任事件
日本テレビ系(NNN) 1月13日(木)14時24分配信
産業機器メーカー「春日電機」の元社長らによる特別背任事件で、別会社への貸付金の一部が元社長の個人口座に流れるなど、私的に流用された総額は1億円以上に上るとみられることがわかった。
13日に送検された春日電機の元社長・篠原猛容疑者らは、返済の見込みがないのに別の会社に5億5000万円を貸し付け、春日電機に損害を与えた疑いが持たれている。その後の警視庁への取材で、貸し付けの度に篠原容疑者の個人口座に入金があり、その総額は3000万円以上に上ることがわかった。
警視庁は、篠原容疑者が株の損失の穴埋めなどで総額1億円以上を私的に流用していたとみて、資金の流れを詳しく調べている。
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http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20110113-00000035-nnn-soci
「春日電機」不正融資事件 逮捕の元社長が返済資金と主張の株券、すでに差し押さえ
フジテレビ系(FNN) 1月13日(木)12時44分配信
電機部品メーカー「春日電機」の元社長らが、5億5,000万円を不正融資していた疑いで12日に逮捕された事件で、元社長が、返済資金と主張していた株券は当時、すでに銀行に差し押さえられていたことがわかった。
春日電機の元社長・篠原 猛容疑者(53)ら3人は、2008年、篠原容疑者が実質的に経営していた精密機器メーカーに、春日電機の資金およそ5億5,000万円を不正に融資し、春日電機に損害を与えた特別背任の疑いが持たれている。
篠原容疑者は当時、この融資の返済について、取得した春日電機の株の売却益を充てると話していた。
篠原容疑者は2008年、「春日(電機)の株式を約700万株持ってて、含み益で20億(円)持ってたんですよ。それを売ればいいんだから」と話していた。
しかし、この時すでに、株は銀行に担保として差し押さえられていて、売却して返済に充てることは不可能だったということで、警視庁は不正融資の実態解明を進めている。
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http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20110113-00000124-fnn-soci
春日電機元社長乗っ取り前から流出計画
TBS系(JNN) 1月13日(木)12時19分配信
おととし経営破綻した「春日電機」の元社長、篠原猛容疑者(53)や元常務の佐藤將容疑者(61)ら3人は、5億5千万円を不正に融資し会社に損害を与えたとして逮捕され、13日、送検されました。
篠原容疑者は春日電機の株を買い占めて会社を乗っ取りましたが警視庁へのその後の取材で篠原容疑者は乗っ取るおよそ1年前から生え抜きの取締役・佐藤容疑者に近づき、資金の流出を計画していたことが新たに分かりました。
「あいつ(佐藤容疑者)ももともとから一蓮托生なんだから。資金を出したのも何に使うのも全部知りながらやってきた」(春日電機元社長・篠原猛容疑者、2008年)
警視庁によりますと篠原容疑者は佐藤容疑者に対し、「乗っ取った後は会社をあなたに任せる」などと約束し会社の資産状況などを聞き出していたということです。
篠原容疑者は不正に引き出した資金のうち少なくとも2億円を株取引での損失の穴埋めに充てていたとということで警視庁は篠原容疑者が当初から春日電機の資金を狙って計画的に乗っ取ったとみて調べています。(13日11:15)
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http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20110113-00000021-jnn-soci
特別背任容疑、春日電機元社長ら逮捕 「乗っ取り屋」会社私物化
産経新聞 1月13日(木)7時58分配信
別会社に無担保で5億円超を貸し付け損害を与えたとして、警視庁捜査2課は12日、会社法違反(特別背任)の疑いで、東証2部に上場していた制御機器メーカー「春日電機」(旧本社・東京都三鷹市)元社長の篠原猛容疑者(53)ら3人を逮捕した。同課によると、篠原容疑者は容疑を認めている。
逮捕容疑は平成20年6〜7月、自身が実質経営する産業用機器開発会社「アインテスラ」(中央区)に返済の見込みがない5億5千万円を不正に融資し、春日電機に損害を与えたとしている。融資金はア社の経費などに充てられたという。
民間信用調査機関によると、篠原容疑者は16年4月にア社を設立。20年6月、春日電機の社長に就任した。春日電機は不正融資などが原因で21年2月に上場廃止、同6月に会社更生手続きを申し立て、同11月に事業が新会社(武蔵野市)へ引き継がれている。
会社法違反(特別背任)容疑で逮捕された篠原猛容疑者は企業の“乗っ取り屋”としても知られ「敵対的買収」に乗り出すことで春日電機に侵食。大株主の立場を盾に創業者一族を追い出す形で社長に就任し、わずか1カ月の間に不正融資を繰り返すなど、上場企業を私物化していった。
訴訟資料や関係者によると、篠原容疑者が同社に接触を始めたのは平成19年初めごろ。創業者一族の当時の社長に同社株の取得を申し込んだ。社長側が拒否すると市場で同社株の買い増しを進め、20年1月には発行済み株式約38%を保有する大株主となった。
篠原容疑者が乗っ取りを仕掛けたのは20年6月27日。株主総会に乗り込んだ篠原容疑者は社長らの再任について、業績低迷などを理由に修正動議を提案。却下を主張する経営陣に対し「議長を代わりましょうか」などと畳みかけて総会を支配し、自らが社長に選任された。
創業者一族の追い落としに成功した篠原容疑者は、社長就任から3日後の同30日、自らが実質経営するアインテスラ社に3千万円を融資。さらに7月1日に3千万円▽同7日に4千万円▽同16日に2億円▽同17日に2億5千万円−と、湯水のごとく不正融資が繰り返された。同社では3千万円以上の融資案件は取締役会の決議事項と定められていたが、正式な取締役会を経ずに実行された疑いのあるケースもあるという。
篠原容疑者は同12月、融資の焦げ付きの責任を追及されて社長を辞任したが、同社関係者は「社長就任の目的は春日電機の経営でなく、ア社に金を引っ張ることだけだった。篠原容疑者の『我田引水』のために会社が乗っ取られた」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110113-00000113-san-soci
春日電機元社長、取締役会経ず4億5千万円融資
読売新聞 1月13日(木)3時5分配信
東証2部に上場していた電気部品製造会社「春日電機」(本社・東京)の不正融資事件で、同社元社長の篠原猛容疑者(53)(特別背任容疑で逮捕)は、自分の実質経営する会社に無担保で融資したとされる計5億5000万円のうち4億5000万円について、同社の取締役会の議決を経ずに融資を実行していたことが捜査関係者への取材でわかった。
警視庁は篠原容疑者が違法性を認識していたとみて、融資の経緯を詳しく調べている。
同庁幹部によると、篠原容疑者や春日電機元役員の大槻洋容疑者(42)(同容疑で逮捕)ら3人は2008年6〜7月、回収の見込みがないのに、篠原、大槻両容疑者が経営する会社「アインテスラ」(中央区)に5回にわたって計5億5000万円を無担保で融資したとされる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110113-00000094-yom-soci
土地購入手付金に1億流用=別会社の京都営業所向け―春日電機事件で元社長・警視庁
時事通信 1月13日(木)2時31分配信
東証2部上場だった春日電機(東京都、現「カスガ」)の特別背任事件で、元社長の篠原猛容疑者(53)が同社からの融資金5億5000万円のうち1億円について、実質経営する別会社の京都営業所予定地の購入手付金に充てていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。
同社東京本社ビルの購入手付金としても1000万円を使っており、警視庁捜査2課は同容疑者らが資産を流用する目的で春日電機の経営権を奪った疑いがあるとみて調べている。
捜査関係者によると、同容疑者が実質経営する「アインテスラ」(中央区)は2004年、産業用品製造販売会社として設立。しかし、篠原容疑者の株式投資などが原因で資金繰りに窮し、07年秋ごろには毎月の債務支払いができない状態になった。
篠原容疑者は08年6月、春日電機株主総会で創業者一族の再任を否決して社長に就任。直後に、アイン社に共同研究費名目で計1億円を融資し、翌7月にも計4億5000万円を貸し付けた。
しかし、実際に共同研究に充てたのは数十万円だけで、同月30日には京都府内のアイン社京都営業所移転予定地の購入手付金として1億円を流用。前日の29日には東京都荒川区の同社本社ビルの購入手付金にも1000万円を使っていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110113-00000018-jij-soci
春日電機元社長、特別背任容疑で逮捕 「乗っ取り劇」、直前のテレビで
J-CASTニュース 1月12日(水)20時22分配信
自らが乗っ取った電機部品メーカーの資金を、自らが元々経営する会社に無担保で融資して焦げ付かせたとして、元会社社長の男ら3人が逮捕された。男は、逮捕数日前に民放テレビ番組に出演。番組では乗っ取りの様子が明かされていた。
会社法違反(特別背任)の容疑で2011年1月12日に警視庁に逮捕されたのは、東証2部に上場していた電器備品メーカー「春日電機」=会社更生手続き中=の元社長、篠原猛容疑者(53)ら当時の役員3人。
■約5億5000万円を焦げ付かせる
篠原容疑者は04年に精密機器会社「アインテスラ」を設立し、同社が春日電機株を買い進めた結果、08年6月に行われた株主総会で篠原容疑者が春日電機の取締役に就任。その後の取締役会で社長に就任し、篠原容疑者が事実上春日電機を乗っ取った。
その後、春日電機は08年6月から7月にかけてアインテスラに対して計約5億5000万円を融資。篠原容疑者は、この融資で春日電機に損害を与えた疑いが持たれている。
実は逮捕された篠原容疑者は、逮捕2日前の11年1月10日夜に放送されたTBS系のニュース番組「ニュース23X(クロス)」で、乗っ取り時の様子や、今回逮捕された容疑、社長辞任後の近況などを明かしていた。
■株主総会で「なんでしたら、議長代わりましょうか?」
番組では、08年6月の株主総会の録音が登場。録音には、議長をつとめる創業家の社長が
「続きまして、決議事項の議案の…」
と進行しようとすると、篠原容疑者が
「動議!本日の決議事項について、修正動議を提案いたします」
と声をあげる。議長が
「この動議の候補者の変更につきましては、これは許されないと考えておりますので、この動議については却下させていただきます」
と抵抗しようとすると、
「どういうことでしょうか。なんでしたら、議長代わりましょうか?」
と、すごんでみせる様子が収められている。
さらに、会社乗っ取りからわずか半年後の08年12月のインタビューでは、問題の融資について
「それが背信だ、背任だ、横領だって言われたら、それはしょうがない」
と開き直り、記者が
「その責任はとる?」
と聞くと、
「現実、そうだから」
と話した。
この直後の08年12月26日、篠原容疑者は融資の責任を問われ辞任。09年2月に春日電機株は上場廃止となり、春日電機は09年4月、篠原容疑者を特別背任容疑で警視庁三鷹署に告訴していた。09年6月には会社更生手続きを申請し、現在は新会社で事業が継続されている。
前出の「ニュース23X」によると、篠原容疑者は、かつては13台の高級外車を所有し、ミラーボール付きのカラオケルームを備えた豪邸に住んでいたが、保有していた春日電機株の暴落で全資産を失ったという。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110112-00000006-jct-soci
春日電機元社長ら3人逮捕=警視庁
時事通信 2011年1月12日(水)15時27分配信
春日電機から計5億5000万円を流出させて損害を与えたとして、警視庁は12日、特別背任容疑で、元社長の篠原猛容疑者=写真=ら3人を逮捕。返済能力がないと知りながら、自ら実質経営する会社へ無担保融資した
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110112-00000025-jijp-soci.view-000
春日電機元社長ら逮捕 5.5億円無担保融資 特別背任疑い
産経新聞 2011年1月12日(水)15時17分配信
返済能力がないと知りながら別会社に計5億5千万円を貸し付けて損害を与えたとして、警視庁捜査2課は12日、会社法違反(特別背任)の疑いで、東証2部に上場していた制御機器メーカー「春日電機」(東京都)の元社長、篠原猛容疑者(53)=東京都江戸川区西葛西=ら3人を逮捕した。篠原容疑者は事実上、同社を乗っ取って不正融資を主導したとみられ、同課は資金の流出先などの全容解明を進める。
逮捕容疑は、篠原容疑者らは平成20年6月下旬〜7月中旬、自身が実質的に経営する産業用機器開発会社「アインテスラ」(東京都中央区)に対し、返済の見込みがないまま無担保で5回にわたり計5億5千万円を不正に融資し、損害を与えたとしている。このうち1億円については、ア社と太陽電池の共同開発を名目とした業務提携をうたっていたが、ほとんど実体はなかったとみている。
春日電機側が21年4月、同罪で篠原容疑者らを告訴。警視庁が昨年10月に篠原容疑者の自宅など関係先を家宅捜索していた。
民間信用調査機関などによると、16年4月にア社を設立した篠原容疑者は20年6月、創業者一族に代わって春日電機の社長に就任。春日電機は昭和20年設立の業界大手のメーカーだったが、篠原容疑者が主導した多額の融資などが原因で平成21年2月に上場廃止となり、同6月に会社更生手続きを申請している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110112-00000141-san-soci
春日電機の元社長ら3人逮捕、特別背任容疑
日本テレビ系(NNN) 2011年1月12日(水)13時45分配信
返済の見込みがないのに別会社に5億5000万円を貸し付け、産業機器メーカー「春日電機」に損害を与えたとして、警視庁は12日、同社元社長・篠原猛容疑者(53)と元役員・佐藤将容疑者(61)、大槻洋容疑者(42)を会社法の特別背任の疑いで逮捕した。
警視庁によると、篠原容疑者らは08年6月頃、篠原容疑者が実質的に経営する電子機器開発会社「アインテスラ」に対し、返済の見込みがないのに5億5000万円を貸し付けて、春日電機に損害を与えた疑いが持たれている。
篠原容疑者は、株を買い集めて経営権を奪う「乗っ取り屋」として知られ、春日電機の株を買い集めて08年6月に社長に就任していた。
警視庁の調べに対し、篠原容疑者ら2人は容疑を認め、佐藤容疑者は否認しているという。
映像他↓
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20110112-00000030-nnn-soci
東証2部に上場していた「春日電機」元社長ら、特別背任の容疑で逮捕 資金を不正融資
フジテレビ系(FNN) 2011年1月12日(水)12時55分配信
東証2部に上場していた電機部品メーカー「春日電機」の元社長らが、会社の資金およそ5億5,000万円を元社長が実質的に経営する別の会社に不正融資した疑いで、警視庁に逮捕された。
特別背任の疑いで逮捕されたのは、春日電機の元社長・篠原 猛容疑者(53)ら3人で、篠原容疑者は12日朝、警視庁の捜査員に任意同行した。
篠原容疑者は2008年、自らが実質的に経営していた精密機器メーカー「アインテスラ」に、返済の見込みがないまま、春日電機の資金およそ5億5,000万円を不正に融資し、春日電機に損害を与えた疑いが持たれている。
篠原容疑者は取材に対して、「取締役会の了承を得て行ったこと」と話していた。
篠原容疑者は2008年12月、「アインテスラは、春日(電機)の金を泥棒したような書き方をするわけやから。違うのに。春日(電機)は、アインテスラを棄損させたら金も戻りませんよ」と話していた。
篠原容疑者は、逮捕後の警視庁の調べに、「貸し付けはアインテスラを救うためだった」と供述しているという。
映像他↓
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20110112-00000055-fnn-soci
篠原元社長「金は返すつもりだった」
TBS系(JNN) 1月12日(水)12時33分配信
「春日とアインは兄弟だと思ってましたから、一時的にお金を出金しても最終的に何らかの形で戻すのか」(篠原 猛容疑者)
先週金曜日、自宅でインタビューに答える、篠原容疑者。
「一時的な融資で、あとで返すつもりだった」。こう話した篠原容疑者ですが、春日電機からアイン社への問題の融資は篠原容疑者が会社を乗っ取った、わずか3日後から始まっていました。
「(自分の会社に融資をするのは危険な融資では?) 緊急的な資金がアインもいりましたからそれで無理して貸してもらった形になった」(篠原 猛容疑者)
篠原容疑者は、2008年6月からわずか2か月の間に5億5千万円を出金していました。
融資金は一部しか返済されず、春日電機はこの影響で経営破綻。篠原容疑者は特別背任の疑いで刑事告訴され、去年10月、警視庁が篠原容疑者の自宅を家宅捜索していました。
篠原容疑者は今、膨大な借金を抱えているといいます。高級外車ばかり、13台所有していたと話しますが、今は、自転車通勤です。
「意図としては全然違う方向に進んだというのが本音。その当時は春日をおかしくしようって一切思っていませんし」(篠原 猛容疑者)
経営破綻にまで追い込まれた、老舗企業の乗っ取り劇。警視庁は流出した資金の実態解明を進める方針です。(12日10:21)
映像他↓
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20110112-00000023-jnn-soci
特別背任容疑で春日電機の元社長ら3人逮捕
日本テレビ系(NNN) 2011年1月12日(水)11時22分配信
東証2部に上場していた産業機器メーカー「春日電機」の元社長らが、返済の見込みがないのに別の会社に5億5000万円を貸し付け、同社に損害を与えたとして、警視庁は12日、元社長らを逮捕した。
会社法の特別背任の疑いで逮捕されたのは、春日電機の元社長・篠原猛容疑者と元役員・佐藤将容疑者ら3人。警視庁によると、篠原容疑者らは08年6月頃、篠原容疑者が実質的に経営する電子機器開発会社に対し、返済能力がないと知りながら5億5000万円を貸し付けて春日電機に損害を与えた疑いが持たれている。
篠原容疑者は株を買い集めて経営権を奪う「乗っ取り屋」として知られ、春日電機の株を買い集めて08年6月に社長に就任していた。
映像他↓
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20110112-00000021-nnn-soci
春日電機 元社長ら逮捕…5億円不正融資 特別背任容疑で
毎日新聞 1月12日(水)11時2分配信
元東証2部上場の産業用機械メーカー「春日電機」(旧本社東京都三鷹市)の旧経営陣が会社の資金を不正に流出させて損害を与えたとして、警視庁捜査2課は12日、元社長の篠原猛容疑者(53)ら3人を会社法違反(特別背任)容疑で逮捕した。捜査2課は、篠原容疑者が返済される見込みがないのに自分が深く関係する会社に多額の融資をしたとみて追及する。
他に逮捕されたのは、いずれも元役員の大槻洋(よう)(42)と佐藤将(まさる)(61)の両容疑者。
逮捕容疑は、08年6〜7月、篠原容疑者が事実上経営していたマーケティング会社「アインテスラ」(東京都中央区)に対し、春日電機の資金計5億5000万円を無担保で貸し付け、春日電機に損害を与えたとしている。約3億8000万円は焦げ付いたという。
捜査2課によると、篠原容疑者は「財政難に陥ったアインテスラを助けようと貸し付けた」と容疑を認めているが、佐藤容疑者は否認しているという。
関係者によると、篠原容疑者は春日電機に敵対的買収を仕掛け経営権を掌握。08年6月には創業者一族に代わって社長に就任した。しかし、同12月に焦げ付きなどが問題となり、辞任した。
これに対し、春日電機は09年4月、篠原容疑者ら旧経営陣2人が返済能力がないことを知りながら同社の資金をアインテスラに貸し付けたとして、警視庁に会社法違反(特別背任)容疑で刑事告訴。同6月には会社更生法の適用を申請し、経営破綻した。管財人の平出晋一弁護士は「敵対的買収の混乱と資金流出が破綻の原因となった」と指摘している。
捜査2課は10年10月、篠原容疑者宅など数カ所を家宅捜索していた。篠原容疑者はこれまでの毎日新聞の取材に、「アインテスラに資金を貸し付けたのは事実だが返済能力はあった」と話していた。
春日電機は45年3月設立。産業用機械メーカーとして東南アジアや欧州にも製品を輸出し、73年8月には東証2部に上場した。事業は現在、スポンサー企業が設立した同名の新会社「春日電機」(東京都武蔵野市)に譲渡されている。【川崎桂吾、前谷宏】
【ことば】敵対的買収
買収する会社の経営陣の同意を得ずに、市場などで株式を買い集めて経営権を取得すること。05年のライブドアによるニッポン放送株取得がメディアで大きく取り上げられ、多くの企業が買収防衛策を導入するなどした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110112-00000010-maip-soci
春日電機元社長ら、自分の会社に5億円不正融資
読売新聞 1月12日(水)10時26分配信
東証2部に上場していた電気部品製造会社「春日電機」(本社・東京)の元社長らが自分の経営する会社に不正な融資を行い、春日電機に5億5000万円の損害を与えた疑いが強まり、警視庁は12日、同社元社長の篠原猛容疑者(53)(江戸川区西葛西3)ら3人を会社法の特別背任容疑で逮捕した。
このほかに逮捕されたのは、同社元役員の大槻洋(42)(荒川区西尾久1)と佐藤将(61)(練馬区高野台1)の両容疑者。篠原、大槻両容疑者は容疑を認めているが、佐藤容疑者は「2人が強引に融資を行った」と否認しているという。
発表によると、3人は同社の役員だった2008年6〜7月、篠原、大槻両容疑者が役員を務める会社「アインテスラ」(中央区)に、無担保で5回にわたって計5億5000万円を不正に貸し付け、春日電機に同額の損害を与えた疑い。
アイン社はこのうち1億7000万円しか返済しておらず、同庁は3人がアイン社に返済能力がないことを知りながら融資を実行したとみている。
同社関係者らによると、篠原容疑者はアイン社などを通じて春日電機の発行株の約40%を取得し、08年6月の株主総会で創業者一族の取締役再任を否決して社長に就任したが、半年後、アイン社への融資が焦げ付いた責任などを取って辞任した。春日電機はこの影響で上場廃止になり、09年6月には東京地裁に会社更生法の適用を申請。現在は同社から事業譲渡を受けた別会社が商号を変更せずに営業を続けている。
アイン社への融資を巡っては、春日電機側が09年4月、篠原容疑者らを警視庁に刑事告訴。同庁は昨年10月、特別背任容疑で篠原容疑者宅などを捜索していた。
篠原容疑者は今月9日、読売新聞の取材に対し、「アイン社に融資したのは事実だが、返済できると思っていた。私的な流用はない」などと話していた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110112-00000336-yom-soci
春日電機元社長ら、特別背任容疑で逮捕
TBS系(JNN) 1月12日(水)10時20分配信
「(Q.これが辞任届?)そうですね、辞任届です」
2008年12月、社長の辞任届けにサインするこの人物。「乗っ取り屋」と恐れられた篠原猛容疑者(53)です。
「(Q.あっけないですね)こんなもんですよ、辞任なんて」(篠原猛容疑者)
東証2部上場の産業機器メーカー、春日電機の株を買い占め会社を乗っ取ったものの、多額の資金を流出させた責任を問われ辞任を迫られていたのです。
12日、警視庁は春日電機の元社長・篠原容疑者や元常務の佐藤将容疑者(61)ら3人を特別背任の疑いで逮捕しました。篠原容疑者が実質的に支配するマーケティング会社「アインテスラ」に返済する能力がないことを知りながら5億5000万円を融資し、会社に損害を与えた疑いが持たれているのです。
篠原容疑者が突然、春日電機の社長に就任したのは今から3年前。資金の流出はその直後から始まっていました。
「背任、横領だって言われたらしょうがない。(Q.責任は取る?)現実そうだから」(篠原猛容疑者)
春日電機の社長室で「背任と言われても仕方がない」と開き直る篠原容疑者。経営の混乱から春日電機は資金繰りが悪化し、篠原容疑者による、乗っ取り劇からわずか1年で経営破たんしました。
春日電機の乗っ取り劇は、企業法務の専門家にも衝撃を与えました。
「春日電機の事例を見て本当に多数決の乱用を行って、会社を食い物にし倒産状態にまで 追い込むということが起こったことは、法律実務家を含めまして非常に大きなショックを受けますし、それに対する対応策を 今後真剣に考えようという気持ちになっていると思います」(TMI総合法律事務所・葉玉匡美弁護士)
先週、自宅でJNNの取材に応じた、篠原容疑者・・・。
「ここがカラオケルーム」(篠原猛容疑者)
自らが仕掛けた乗っ取り劇を今、どう振り返るのでしょうか。
「確かに乗っ取り屋と言われるとそうかなと思うんですけれども、乗っ取られる側が脇が甘いと私じゃなくてももっとひどいことを考える人間がいるわけですから」(篠原猛容疑者)
逮捕後の取り調べに対し、「財政難のアインテスラを助けたかった」と容疑を認める篠原容疑者。警視庁は、篠原容疑者らが当初から資金を流出させることを計画し、会社を乗っ取ったとみて実態解明を進めています。(12日17:59)
映像他↓
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20110112-00000013-jnn-soci
春日電機元社長ら3人逮捕=別会社へ5億5000万―無担保融資で特背容疑・警視庁
時事通信 2011年1月12日(水)8時25分配信
自らが実質経営する会社へ無担保で計5億5000万円を融資し、東証2部に上場していた電気機器製造販売会社「春日電機」(東京都、会社更生手続き中、現「カスガ」)に損害を与えたとして、警視庁捜査2課などは12日、会社法の特別背任容疑で、元社長の篠原猛容疑者(53)=江戸川区西葛西=ら3人を逮捕した。
融資金の大半は回収できず、捜査2課は返済の意思がないのに資金を貸し付け、流用した疑いがあるとみて調べる。ほかに逮捕されたのは、元常務の佐藤将容疑者(61)=練馬区高野台=と、元取締役の大槻洋容疑者(42)=荒川区西尾久=。
同課によると、篠原、大槻両容疑者は容疑を認め、佐藤容疑者は否認している。
逮捕容疑は2008年6月30日から7月17日の間、篠原容疑者が実質経営する産業用品製造販売会社「アインテスラ」(中央区)に返済能力がないと知りながら、5回にわたって無担保で計5億5000万円を融資し、春日電機に損害を与えた疑い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110112-00000038-jij-soci
春日電機元社長ら立件へ 特別背任容疑で警視庁
産経新聞 1月12日(水)7時22分配信
返済能力がないと知りながら別会社に5億円超を貸し付けて一部を焦げ付かせ、損害を与えたとして、警視庁捜査2課は11日、会社法違反(特別背任)の疑いで、近く東証2部に上場していた制御機器メーカー「春日電機」(東京都武蔵野市)の元社長(53)らを立件する方針を固めた。元社長は同社の株を買い進めて社長に就任しており、事実上、同社を乗っ取ることで不正融資を主導していたとみられる。同課は資金の流出先などについて全容解明を進める。
関係者によると、元社長らは平成20年6〜7月、自身が実質的に経営する産業用機器開発会社「アインテスラ」(中央区)に対し、返済の見込みがないまま5回にわたり計5億5千万円を不正に融資し、一部を焦げ付かせた疑いが持たれている。
このうち1億円については、ア社と太陽電池の共同開発を名目とした業務提携をうたっていたが、実際には開発は行われなかったという。
春日電機側が21年4月、同罪で元社長らを告訴。警視庁が昨年10月に元社長の自宅など関係先を家宅捜索していた。
民間信用調査機関などによると、元社長は16年4月にア社を設立。その後、ア社が春日電機の大株主となり、元社長は20年6月、創業者一族に代わって春日電機の社長に就任した。春日電機は昭和20年設立の業界大手だったが、元社長が主導した多額の融資などが原因で平成21年2月に上場廃止になった。資金繰りにも行き詰まり、同6月に会社更生手続きを申請している。
春日電機をめぐっては、取引先の電子機器開発会社(東京)が20年12月、春日電機を相手取り、商品の売買代金未払い分約1億5千万円の支払いを求め、東京地裁に提訴。訴訟は昨年3月に和解したが、同地裁から「電子機器開発会社の関与のないところで、元社長により行われた実体のない取引である可能性が極めて濃厚」と指摘されるなど、特別背任容疑以外にも不透明な取引が取り沙汰されている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110112-00000505-san-soci
春日電機元社長ら立件へ=自分の会社へ無担保融資―5億5000万特背容疑・警視庁
時事通信 1月12日(水)6時6分配信
自らが会長を務める会社へ無担保で計5億5000万円を融資し、多額の焦げ付きを発生させた疑いが強まったとして、警視庁捜査2課などは11日、特別背任容疑で、東証2部に上場していた電気機器製造販売会社「春日電機」(東京都、会社更生手続き中)の元社長(53)らを立件する方針を固めた。
元社長らは取締役会の反対を押し切って融資を強行したとされ、捜査2課は資金流出の経緯について詳しく調べる。
捜査関係者によると、元社長は2008年6月から8月の間、自らが会長を務める産業用品製造販売会社「アインテスラ」(中央区)に計5億5000万円を無担保で融資して春日電機に損害を与えた疑いが持たれている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110112-00000028-jij-soci
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先般、東京地裁よりに申し立てた更生債権等査定申立書の結果が届きました。
その内容は、「篠原氏に対して損害賠償請求権を生じさせる可能性はあるが、春日電機に対する損害賠償請求権を生じさせるものではない。」また、「春日電機に対する請求権の発生を基礎付けに足りる事実の主張、立証がない。」とのことでした。
私たちが問題視するのは、会社のドタバタを利用して、既存株主を合法的に抹殺するために定時株主総会の直前に会社更生法適用申請を行ったことです。会社ゴタゴタの事態を見れば、裁判所もその申し立てを認めるだろうと管財人たちは考えただろうし、会社更生を仕掛けるまでじっとその牙を隠し続けたことになります。株主から見れば、定時株主総会で今後の会社の方向性を示すと思っていたので、まさに青天の霹靂でした。株主総会を開かずに逃げたやつらは、今はほくそ笑んでいることでしょう。
佐藤氏以下経営陣が、総会で自分たちの責任追及に対する声を怖がり、しっぽを巻いて逃げだのは非常に情けない事です。経営者である以上、説明責任は最低限度果たさないといけない仕事だと思うのですが、この人たちにはこういう考えはなかったのですね。無責任な経営者にあたると、従業員も株主も大変迷惑します。二度と経営には携わって欲しくありません。
そもそも会社乗っ取りなどは、経営陣が安易な方法で、しかもその時の株主にも迷惑をかけるような新株大量発行による資金調達に原因があったと言えます。小さい会社だとは言え、そのような企業買収が注目されていた時期だったのに、その対策も不十分で、市場で20億円調達して2年もたたないうちに上場廃止とは、詐欺師顔負けの行為です。こんなことすれば簡単にお金儲けできますね。
また、会社の決算書も自己資本率を上げて、会社が大丈夫だというのをアピールしたものもありましたが、私はそれにまんまと騙されました。会社更生法を使って財産評価をやり直して価値を無価値にしたのですから、またまたびっくりです。これこそが管財人・旧経営陣のやりたかった事でしょう。(本当に会社更生の適用を受けるべき会社にとったら、財産評定をやるのは当たり前ですが)
こんなやり口がまかり通るのであれば、適当に会社作って、決算書も適当に作成して、儲かっているように見せて、適当に自己資本率上げて市場で新株発行して儲けて、明るみにでそうになったら、会社更生法の申請してその適用受けて、今までの決算書白紙で、価値ありませんよとすれば、誰でも簡単に儲けることができますね。その価値をゼロにするつもりなので決算書などどうにでも書ける訳です。法の隙間を突いたその所業には驚かされます。
詐欺師のような人物が詐欺行為を働けば、こちらも警戒するのでまだ見分けがつきますが、天使のように振舞っていた会社が実は悪魔だったというのは、その怒りが数倍大きくなります。こんな会社に投資した株主が馬鹿だったといえばそれまでですが、時間が経った今でもその怒りが収まることはありません。思い出すたびに怒りがこみ上げてきます。許せませんね。
以下は今までの経緯を説明したものです。
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【会社資金の不正流失の経緯】
(1)アインテスラ社に対する不正な貸付(会社資金の不正流失)
平成20年6月27日に春日電機の代表取締役に、アインテスラ社代表取締役会長を兼務する篠原猛が就任し、アインテスラ社の利益を図るため、以下の通りアインテスラ社への融資が提案され、実行がなされている。
春日電機を貸主、アインテスラ社を借主とする金銭消費契約が締結されて、平成20年6月30日に3000万円、平成20年7月1日に3000万円、平成20年8月12日に2億8000万円を貸し付けている。その内容は、無担保かつ返済期限は融資実行日から1年という長期のものとされた上、担保も設定されず、平成20年8月12日の貸付は、契約上は担保が設定されることになっているが、実際には担保の手続きが履行されていないというものである。
アインテスラ社への融資実行にあたり、融資の必要性、アインテスラ社の返済能力について何ら調査・検討がおこなわれず、アインテスラ社からの融資申し込みから極めて短期間で貸付が実行されている。このように、返済能力を疑われる会社に対し、計3億8000万円もの貸付を行ったことは、会社の資金を棄損させる可能性があることを知りながら行われた、不法行為である。また、平成20年11月28日のIRによれば、上記3.8億円について、回収不能とし特別損失として計上している。
(2)違法性の疑われる虚偽の開示(会社の虚偽開示)
アインテスラ社からの融資の申し込みの理由について、篠原猛より口頭でアインテスラ社の資本政策のためとの説明であったが、対外的には、アインテスラ社と春日電機が業務提携を行うと発表することとされ、その場で業務提携契約書が作成され、平成20年7月7日、太陽電池等の共同開発を行う旨の開示がなされた。しかし、実際には同業務提携契約書に基づく実質的な活動は行われていない。
このことから、この開示は、上記融資の口実の為であり、実質的な活動が行われていないことからも、虚偽の事実に基づくIRであり、一般投資家を騙す目的で行った行為である。
(3)any1社への支払い(会社資金の不正流失)
篠原猛は、any1社の製品である無線クレジット決済端末(MC-600)5000台を購入する契約を締結し、その代金2億475万円を平成20年9月9日、any1社に振り込んでいる。また、any1社に緊急に3000万円振り込まなければ、金融業者の間で春日電機の悪い噂を立てられるとし、平成20年11月5日に同社に、仕入れ代金名目で振り込みを行い、便宜を図っている。
上記の件は、IRによれば、上記無線クレジット決済端末(MC-600)5000台の売買契約について、架空取引の疑いが強いことからその無効を主張し、またany1社に対して仕入れ代金名目で支払った3000万円についても、かかる仕入れを行っていないので、返還請求を行うとしている。つまり、上記金額計2億3475万円について、春日電機は会社資金を不当に流出させたことを認めている。 また、上記不法行為は、春日電機が刑事告訴を行っていることからも、会社として上記行為を認めていることになる。また、その行為による株主資本の損失額は、アインテスラへの貸付金3億8千万円(1株当たり10.2円)、any1社への支払い金2億3475万円(1株当たり6.3円)
(4)従業員の横領
平成20 年6 月23 日のIRによれば、名古屋営業所所長の元従業員中西岳人が8400万円(1株当たり2.26円)の横領を行っており、平成21年10月1日に名古屋地検特捜部は、中西岳人容疑者を業務上横領容疑で逮捕している。
上記合計金額は6億9875万円(1株当たり18.76円)にも上り、春日電機の年間売上約41億円(平成21年3月期)の17%に当たる金額である。わずか数カ月の間に、売上の2割近い会社資金が、不正に社外に流出した事になる。
※敬称略
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【上場廃止】
上記のような不正な行為について、東京証券取引所は厳しい対応をとった。平成21年2月21日付で、上場廃止処分(東証2部)としたのだ。
その理由は、有価証券上場規程第601条第1項第11号b(上場会社の四半期財務諸表等に添付される四半期レビュー報告書において、公認会計士等によって、「結論の表明をしない」旨が記載され、かつ、その影響が重大であると東京証券取引所が認める場合)に該当するためである。
つまり、これは上記に関わる多額の会社資金の不正流失により、資金繰りに窮している状況であるが、春日電機より当該状況に対する合理的な経営計画が提出されなかった為に、監査法人が結論の表明をしなかった事が理由である。上記のような事がなければ、上場廃止になることはなく、現在も取引市場で売買できた可能性は非常に高く、この件に関する会社の責任は大変重い。
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【経営責任隠蔽の為の会社更生開始申し立て】
春日電機が会社更生開始申立てを行ったのは、平成21年6月12日であり、平成21年6月30日に開催される予定であった第79期定時株主総会の僅か18日前である。会社更生開始申立てを行うにしても、株主総会で株主の意見を十分に聞きいてからでも遅くはないはずであり、そうすべきであった。また、本年は上場廃止という重い処分を東京証券取引所より受けているのであるから、この原因等について相応の説明が為されてしかるべきである。また、春日電機個人株主の会は、平成21年4月8日、当時代表取締役であった佐藤將宛てに、第79期定時株主総会に対する書面質問等を文書で行い、平成21年4月14日に春日電機の代理人である丸山虎ノ門法律事務所より回答書が届き、個々の株主の申し入れについては、定時株主総会での対応を予定しているとのことであった。他の株主についても事前の書面質問等を行っていた可能性がある。この事からも、株主は株主総会で、今後の会社の方針や対応等について質疑応答をし、経営責任についての具体的な内容の開示・説明及び重要な経営事項についての取り決めが為されるものだと信じていた。
しかし、株主総会を直前に控え、会社更生開始申立てを行ったのは、株主にとっては寝耳に水であった。会社更生開始決定が下れば、株主救済策としての株主代表訴訟も提起できなくなるばかりか、管財人は時価を理由に会社資産を自由に算定し直すことができ、簡単に債務超過にすることができる。また会社更生法上、債務超過にすれば、株主の議決権を奪う事ができ、株主の決議を経ずに各種手続きを行う事や、株主を簡単に排除することが可能である。経営者にとってみれば、会社更生開始申立ては株主総会を開催しない口実にでき、株主に対し何の釈明も行わなくとも済み、また株主からの経営責任追及も回避する事が可能である。民事訴訟で経営者責任を追及することも可能であるが、これは、一般株主にとっては敷居の高いものであり、株主総会で責任追及するよりも容易な事ではない。この事からも、会社更生開始申立ては、経営陣にとって自らは辞任する必要はあるが、非常にメリットの高い方法だと考えられる。
しかも、会社報告によると、平成21年3月末日には現金預金が4億6253万3397円であり、平成21年7月17日の現金預金は4億2550万5707円である。比較すると3カ月半での現金預金の減少額は3702万7690円であり、1ヶ月あたり約1058万円に過ぎない。また、借入金に対する返済も定期的になされていることから、6月12日から6月30日の18日間に会社が支払い不能に陥り、倒産する可能性は極めて低い。会社更生開始申立てを行った最大の理由に、資金繰りに窮していると述べられているが、株主総会の直前というこのタイミングで会社更生開始申立てを行う理由は、定時株主総会の開催回避が主たる理由であることは否定できない。
会社にとって重要な意思決定機関である株主総会を開催しなかったことは、株主の権利を不当に奪う行為であり、権利の乱用である。また、経営者責任の隠蔽の為に会社更生法が使われたことにもなる。会社更生法とは、「窮境にあるが再建の見込みのある株式会社について債権者、株主その他の利害関係人の利害を調整しつつ、その事業の維持更生を図ることを目的とするものである。」とあるが、春日電機の旧経営者は、自分たちの経営責任追及を恐れるあまり、自らが作り出した会社の危機を逆手にとり、会社更生開始申立てを行った。現在の更生手続きの状況を見れば、会社が負った経済的損失の大部分は株主が負う事になり、公明・公正・衡平に手続きが進んであるとはとても言い難い。また、平出晋一管財人は、会社・従業員を守ることを第一義とし、今後の更生計画の議決権を持つ債権者に対しては、再建計画に賛同してもらう為に高率の支払いを約束するであろう。確かに会社の救済が重要事項であることに異存はなく、株主も経営責任の一端を担っているので、その責任を負う必要があることは承知しているが、管財人の対応を見るに、佐藤將前代表取締役の意向つまり旧経営陣の考えに沿って、更生手続きを行っていることは明白である。このような状況で衡平な更生手続きが行われているのか、甚だ疑問である。
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【まとめ】
企業における物事の判断の過程というのは企業により様々であるし、経営者には一定の裁量が認められていることを前提にしても、経営者は企業総価値を最大化させ、過大なリスクを負わないかどうかについて適切に判断がなされたどうかが問われるべきである。前述の出来事を鑑みるに、明らかに会社に損害を与えるような行為を経営者自らが行い、結果的に会社の資産、つまり株主資本が著しく棄損する結果になっている。
また、第79期定時株主総会の直前に、会社更生開始申立てを行ったことからも、上記経営責任追及の回避が目的であった可能性は否定できない。会社更生法を最大限に利用し、株主から株主権及び議決権を奪う為に、全力を尽くしている姿勢を見ると、大変残念である。株主は、彼らが行った行為により発生した経済的損失をすべて背負わされることになる。これが事業の失敗による損失であれば納得もできるが、この損失のほとんどが事業外の行為に依る損失であるから、到底納得はいかない。
2007年に新株を発行して、市場から20億円もの資金調達を行った会社が僅か2年余りで市場から消え、挙句にその株式価値を作為的に無価値にすることは、詐欺行為に等しい。会社資産を食いつぶし、株主が邪魔になったら会社更生法を盾に株主を簡単に排除し、辞任することで経営責任を果たした事にし、しっかり退職手当を受け取り、私腹を肥やすことができる。そして株主は自己責任ということで、終る。このような事が許されるのであれば、同じような手法を用いて市場や会社からお金を騙し取る経営者が今後も現れることになり、証券市場の不信に繋がる。これではまともな投資活動はできない。
春日電機を他の更生会社と同一に見るのは早計である。一般的に、更生会社にはもはや株主資本と呼べる資産がないのだから、減資は当然行われ、それと同時にこれまでの株式は消却される事は承知している。しかし、春日電機は、更生法開始申立て直前にも、十分な株主資本が存在しており、株主はそれを信じていた。結局、後の財産評定にて時価ということで会社資産が不当な価値で譲渡されてしまったが、これは、本来存在する株主資本を作為的に隠し、新会社に利益をもたらす行為である。
平成22年5月12日
春日電機個人株主の会
債権届債権等査定申立書 こちら
●更生債権等査定申立書の使い方●
更生債権届出書を提出された方は、認否結果通知がすでに到着していることと思います。債権を認めない理由に、「債権不存在」と記されておりますが、これは到底納得することはできません。そう考える方もいらっしゃると思いますので、今回更生債権等査定申立書のひな型を作成し公開することにいたしました。債権について争われる方の一助となれば幸いです。
●更生債権等査定申立の提出期限
一般調査期間の最終日である平成21年10月20日の翌日から1ケ月以内 (11月20日[必着]まで)
●提出書類
更生債権等査定申立、債権が存在することを示すもの(証拠書類を添えて)を各2部ずつ用意(裁判所用と管財人用)これは、前回と同じです。会社の不正行為や違法行為を示し、株主資産が不正に棄損させられた事を示し、債権が存在することを証明して下さい。
●他に同封しなければいけないもの
500円切手×2枚、50円切手×1枚、80円切手×1枚=計1,130円分を2組(合計2,260円分)
↑上記組み合わせの切手でないといけないようです。
【注意点】
この更生債権届出書は、色々な資料を参照しながら作りましたが、万一不備等ございましても、その責任を負うことはできませんので、あらかじめご了承下さいませ。
平成21年11月5日
春日電機個人株主の会
<LDH>株主1614人と和解、49億円支払い 株価訴訟
10月19日20時54分配信 毎日新聞
ライブドア(LD、現LDH)の粉飾決算で株価が下落し損害を被ったとして、個人株主3316人と法人株主24社がLDHやLD元社長、堀江貴文被告(36)=1、2審実刑、上告中=らに計230億円余の賠償を求めた訴訟(控訴審係属中)を巡り、LDHは19日、原告のうち個人1614人、法人13社と訴訟外で和解したと発表した。LDHが計49億円余の和解金を支払い、双方が控訴を取り下げる。これまでにLDHは同種訴訟の原告株主379人5社と和解しているが、今回の和解が最大規模。 5月の東京地裁判決は、LDHや堀江元社長に76億円余の支払いを命じ、損害額を1株当たり200円と算定。和解内容は判決に沿うもので、LDHは「1株585円の株主側請求より大幅に低く、訴訟費用の負担などを考慮し和解が最良の選択と判断した。和解金分は今後、元経営陣に請求する」と説明している。【伊藤一郎】http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091019-00001137-yom-soci
ライブドア株主と和解、粉飾損賠49億円
10月19日22時43分配信 読売新聞
ライブドア(現LDH)の粉飾決算事件で株価が暴落して損害を受けたとして、個人株主約3300人と法人24社が、LDHなどに損害賠償を求めた集団訴訟で、LDHは、原告のうち1614人と13社に計約49億4600万円を支払うことで、訴訟外で和解したと19日発表した。 5月の1審・東京地裁判決は原告のほぼ全員について、計約76億円の賠償を認めた。同社広報・IRグループによると、1株当たりの損害額を200円とした1審の認定に不服があり控訴したが、その後、ほかの株主が起こした訴訟の判決でも同様の認定がなされたため、1審判決と同様の条件で和解することにしたという。和解が成立していない他の原告については「交渉を続ける」とし、今回の和解に基づく支払額については、元ライブドア社長の堀江貴文被告(36)(上告中)ら旧経営陣に対する損害賠償請求訴訟で上乗せして請求するとしている。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091019-00000104-mai-soci
ライブドア株主集団訴訟 個人株主1600人らが49億円で和解
10月19日20時32分配信 産経新聞
ライブドア(現LDH)事件をめぐり、同社の個人株主ら約3300人と法人24社が、事件発覚による株価暴落で損害を受けたとして、同社や元社長、堀江貴文被告(36)=証券取引法違反罪で懲役2年6月の実刑、上告中=らに損害賠償を求めていた訴訟について、LDHは19日、個人原告1614人、法人13社との間で、和解金計約49億円を支払うことで和解が成立したと発表した。 5月の1審東京地裁判決は、粉飾決算による損害を認め1株あたりの損害額を200円として、同社や堀江被告らに計約76億円の支払いを命じたが、双方が東京高裁に控訴していた。 同社によると、同社側が1審判決通り1株あたりの損害額を200円として支払うことで合意。和解が成立した原告については同社に対する控訴を取り下げ、残る原告とは訴訟が続けられる。LDHは「和解による早期解決が最良の選択ということで双方が一致した」と話している。 1審では、原告側は旧証券取引法の推定規定に基づいて「粉飾決算の疑いが初めて報道された18年1月18日が粉飾決算の公表日」として、前後1カ月の平均株価の差額、1株585円を損害と主張したが、判決は「粉飾決算の公表以外にも株価下落の事情があった」として、損害額を1株あたり200円と算定した。 LDHは、7月に株主377人と法人4社との間でも計約14億円で和解しており、同種の訴訟では4件目の和解。http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091019-00000608-san-soci
平成21年10月6日
財産評定の概要に関するお知らせ http://www.kasuga.jp/ir/pdf/20091006.pdf
事業譲渡契約締結のお知らせ http://www.kasuga.jp/ir/pdf/20091006_2.pdf
10/6に財産評価の概要に関するお知らせと、事業譲渡契約締結のお知らせのIRが出ました。内容見ていただければ分かりますが、何でもありですね。えげつないです。さすが、平出晋一管財人。
今年1年ほどを振り返った、株主の損失額をまとめてみました。
資産再評価による損失分 21億6338万2926円(やりすぎの資産評価 @58.08円)
退職給付引当金 11億6786万3886円(本来なら不要だった引当金 @31,35円)
事業撤退損失引当金 1億2026万7025円(本来なら不要だった引当金 @3.23円)
製品補償損失引当金 1億3509万円(本来なら不要だった引当金 @3.63円)
アインテスラへの貸付金 3億8000万円(返してもらっていないお金 @10.2円)
any1社への支払い金 2億3475万円(商品受け取ってないのに支払ったとされるお金 @6.3円)
元社員横領分 8400万円(さすが春日電機 @2.26円)
合計 42億8535万3837円(1株あたり115.04円の損失)
※@:1株あたりの株価に換算したときの値(総発行株数37,249,688株で割って計算)
その他、会社更生法にかかるお金や、弁護士費用等考えると、株主資本はもっと損害を受けています。
2007年(2年前)に20億も市場で資金調達し、1年前には自己資本率50%もある会社が、こうなるとは、詐欺師の集団のようです。根こそぎとり尽くし、後は株主だけに損失を押し付けて、バイバイするようです。今回のIRで、やはり最後まで株主に損失を押し付けるその態度が改まることはありませんでした。タダ同然で、しかもお土産までつけて譲渡するんですから、(見掛け上負債超過)本当にやりたい放題です。
これで心おきなく戦うことができます。
私たちは絶対に許しません。
春日電機個人株主の会
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